森田クリニック

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Medical

Vaccinationワクチン(予防接種)

ワクチン(予防接種)

麻疹や水痘などの感染症にかかると免疫を獲得できますが、感染症を発症することによっていろいろな合併症(脳炎、肺炎など)を起こす危険や、周りの人にその病気を広げてしまうことがあります。「ワクチンで予防できる疾患はワクチンで予防する」ことが現代の感染対策として最善の方法と考えられています。自分とみんなを守るため、当院では積極的に予防接種を推奨しています。

定期接種・任意接種ともに受け付けています。予約制になっておりますので、お電話や窓口でお問い合わせください。

Vaccineワクチンで防げる病気(定期接種と任意接種)

定期接種 任意接種
子供 肺炎球菌
インフルエンザ菌(ヒブ)
ジフテリア、ポリオ、百日咳、破傷風
ロタウイルス
B型肝炎
結核
麻疹・風疹
水痘
日本脳炎
ヒトパピローマウイルス
ムンプス(おたふくかぜ)
インフルエンザ
新型コロナウイルス など
大人 インフルエンザ
肺炎球菌
新型コロナウイルス
帯状疱疹
RSウイルス
百日咳、破傷風
麻疹・風疹 など
A型肝炎、髄膜炎菌 など

肺炎球菌ワクチン

肺炎は日本人死因の上位に占める疾患です。肺炎の1/3-1/4は肺炎球菌が原因であり、ワクチンによって肺炎球菌感染症を防ぐことができる可能性があります。
2014年10月から23価肺炎球菌ワクチンが定期接種となりました。23価肺炎球菌ワクチンを打ったことがない、65歳の学年になる方が定期接種の対象となります。それ以外の年齢でも任意接種(自費)はいつでも可能です。23価肺炎球菌ワクチンは5年以上経過したら2回目の接種ができます(任意)。
成人の定期接種の対象は23価ワクチン(ニューモバックス)のみですが小児で使われている15価ワクチン(バクニュバンス)も65歳以上の成人に接種可能となっています。2つのタイプのワクチンを組み合わせて接種することで予防効果の拡大を期待できますので、気軽にご相談ください。

インフルエンザワクチン

毎年流行するインフルエンザウイルスのタイプが違うこと、ワクチンによる予防効果が弱くなってくることから、年に1回の接種が薦められています。流行が始まる少し前の10月頃からの接種が理想的です。65歳以上や60歳以上で基礎疾患がある方は定期接種(B類疾病)の対象となり、費用助成が受けられます。

米国では6ヶ月以上のすべての人に接種が推奨されており、特に感染すると重症化しやすい妊婦や肥満者、喘息・糖尿病・腎・肝障害など慢性疾患をもっている方の任意接種を推奨しています。当院も積極的な接種をおすすめしています。

2024年のシーズンから、不活化ワクチンの他に弱毒生ワクチンが任意接種として承認されました。弱毒生ワクチンは注射ではなく経鼻投与(各鼻腔1噴霧ずつ)で、2歳以上19歳未満が対象となります。
従来の不活化ワクチンは、13歳未満は予防効果を高めるために2回接種となります。著しく免疫力が低下していると判断される場合には、13歳以上でも2回接種を推奨しています。

帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹は免疫力が落ちてくると、幼少時に感染した水痘・帯状疱疹ウイルスが再活性化して引き起こす病気です。
85 歳の人の約50%が帯状疱疹を経験していると報告されており、帯状疱疹後神経痛は 10~50%に生じるといわれています。そのほかにも合併症(Ramsay Hunt症候群、失明など)で日常生活の質の低下をきたすことがあり、2016年3月に50歳以上の方を対象に、帯状疱疹予防のための水痘生ワクチン接種が適応追加となりました。現在、帯状疱疹ワクチンには、従来の乾燥弱毒生水痘ワクチンと2020年1月に発売された組み換えワクチン(シングリックス)の2種類があり、以下にその特徴を示します。

生ワクチン 組み換えワクチン
対象 50歳以上 50歳以上、リスク高い18歳以上
接種回数 1回 2回
投与方法 皮下注射 筋肉注射
発症予防効果 67.5%~31.8% 97.7%~73.2%
持続期間 8年 10年
メリット 安価 効果が高い、免疫不全者にも可
デメリット 持続期間が短い
免疫不全者は不可
高価
発熱の副反応が比較的多い

RSウイルスワクチン

RSウイルスは2歳までに95%が感染し、生涯に渡り再感染を繰り返します。生後6ヶ月以内では肺炎など重症化することで有名です。高齢者でも、加齢とともに入院リスクが増加し、さらに基礎疾患(慢性閉塞性肺疾患、喘息、慢性心不全など)があると重症化する可能性が高くなることが知られています。
2024年に高齢者と妊婦(生まれてくる子供に効果)に対して、RSウイルスワクチンが承認され接種することができるようになりました。いずれも任意接種(自費)となりますが、RSウイルスには治療薬がないため、ワクチンで予防することが大切です。

新型コロナウイルスワクチン

新型コロナウイルスワクチンの出現により、特に高齢者や基礎疾患のある方への重症化リスクを大きく軽減することができました。全額公費による接種は2023年度で終了となり、2024年度からは個人の重症化予防を目的としたB類疾病として、65歳以上の方もしくは60歳以上の基礎疾患のある方への定期接種となります。年1回秋冬に予定され、自治体により自己負担額が異なります。それ以外の方も任意接種として自費で接種することは可能です。
新型コロナウイルスは無くなったわけではなく、今後も変異と流行を繰り返していくと考えられます。WHO技術諮問グループにより、ワクチンに使用する変異株を流行状況に応じて選定され、その株に対応するワクチンが日本で用いられることになります。ワクチンによる重症化予防効果は接種後6ヶ月〜1年で減弱してきますので、高齢者や基礎疾患のある方は少なくとも年1回の接種を推奨します。

麻疹・風疹ワクチン

麻疹(はしか)、風疹では2回のワクチン接種で免疫を獲得することができます。下記に示す方は予防接種法の関連などで免疫が十分に獲得されていない可能性があります。ワクチン歴がはっきりしない場合には、抗体価を測定することで免疫をもっているかが分かりますのでご相談ください。

麻疹:1978~1990年生まれ
風疹:1962~1989年生まれの男性、
1979~1989年生まれの女性

Child vaccineこどものワクチン

お子さまの定期接種・任意接種をおこなっていますので、お電話でお問い合わせください。 同時接種も積極的に行っています。
日本小児科学会から予防接種に関する基本的な知識と各ワクチンの情報がまとめられた「知っておきたいわくちん情報」(日本語版Vaccine information statement (VIS))が公開されています。ご参照ください。
(リンク:
http://www.jpeds.or.jp/modules/activity/
index.php?content_id=263

Important pointワクチンの注意点

明らかな発熱がある場合には接種ができません。副反応をみる時間が必要ですので、終了間際の接種は避けてください。 1つのワクチンを接種したあと、次のワクチンを接種するまで、一定の間隔をあけなければなりません。

●生ワクチン接種後に、生ワクチンを接種する場合:27日以上

生ワクチン

麻疹・風疹、ムンプス、水痘・帯状疱疹、ロタウイルス、BCG 他
※妊婦や免疫不全の方は接種できません。接種後2ヶ月は避妊が必要です。

不活化ワクチン

インフルエンザ、肺炎球菌、B型肝炎、HPV、3種混合(DPT)、ヒブ、日本脳炎、A型肝炎 他

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