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新型コロナウイルス感染症

COVID-19

COVID-19新型コロナウイルス感染症(COVID-19)

2020年3月6日 更新

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)

2019年12月31日に中国武漢で原因不明の肺炎患者27名が報告されました。それから約2ヶ月が経過し、新型コロナウイルス感染症の拡大が毎日のようにテレビなどで報道されています。
2020年2月11日に肺炎の原因である新型コロナウイルスによる感染症をCOVID-19とWHOが命名し、2020年3月6日現在では中国以外にも韓国・イタリア・イランなど全世界に感染が拡大し、9万5000人以上の患者が発生し、3200人以上の方が亡くなられています。日本でも感染拡大期に突入し、感染経路不明の感染者が散発している状況となりました。政府は全国すべての小中学校や高校などについて2020年3月2日から春休みに入るまで臨時休校とするよう要請し感染対策に取り組んでいます。

これまでに報告されたCOVID-19について知り得る範囲でまとめてみました。正しい知識をもって、パニックにならず感染予防を徹底していきましょう。

原因ウイルス

新型コロナウイルスは、もともと風邪を引き起こすコロナウイルスの1種ですが、何らかの動物を介して変異して人に感染したと考えられています。
中東呼吸器症候群(MERS),重症急性呼吸器症候群(SARS)という感染症もコロナウイルスによるもので、それぞれヒトコブラクダ、ハクビシンから感染したことが知られています。

潜伏期間

平均5.2日で、ほとんどが12.5日以内に発症しています*1
無症状の潜伏期間中の人から感染したという報告はありますが、まだはっきりとわかっていません。

症状

熱とだるさ、乾いた咳が主な症状です*2
のどの痛み、鼻水、下痢は、頻度は低いですが出ることもあります。

COVID-19症状 症状ありの人の割合(138人中)
発熱 98.6%
倦怠感(だるさ) 69.6%
乾いた咳 59.4%
咽頭痛(のどの痛み) 17.4%
下痢 10.1%

★症状は風邪に似ているため、軽症COVID-19では普通の風邪との区別は困難です。

特徴

感染した人の多くは、普通の風邪のような症状で、1週間ほどで自然に良くなります。
重症になる方は、はじめの症状がでてから1週間を経過しても、発熱が続き呼吸が苦しくなるなど、症状がだんだんと悪化してきます。

入院したCOVID-19の臨床経過

重症化しやすい人

70歳以上の高齢者や基礎疾患(心血管障害、高血圧、糖尿病など)をもつ方が重症化しやすい傾向にあります*3。一方、これまでの報告では15歳未満の人はかかりにくく、重症化しにくいといわれています*1

疾患別致死率

年齢別致死率

現在の死亡率は、全体で3.4%程度ですが中国を除くと1.5%程度となっています。発症した人数が多いほど死亡率が高くなる傾向があり、医療負担が重くなることで死亡率も高くなると考えられます*4。多くの方は軽症で改善する感染症ですので、重症な患者に十分な医療体制を維持するためには、いつもの風邪程度であれば自宅療養することも大切です。

検査

新型コロナウイルスは主に咽頭や肺で増殖するため、痰やぬぐい液などをPCR 法という核酸検査で増幅してウイルスを検出する方法が診断に応用されています。インフルエンザに比べて1/100~1/1,000といわれるウイルス量の少なさは、検査結果の判定を難しくしています。とくに早い段階での PCR 検査は「決して万能ではない」ことをご理解ください*5
また、現時点では開業医から直接検査のオーダーはできません。保健所に設置されている帰国者・接触者相談センターに相談し、検査対象者と保健所が判断した場合に限り検査することができます。

感染力

どのような状況にいるかで感染力は左右されますが、これまでの報告では1人の感染している人から2.2(1.4-3.9)人が感染すると言われています*1
毎年冬に流行するインフルエンザが2-3人、麻疹(はしか)は12-18人であり、インフルエンザくらいの感染力があると考えられています。

感染経路

・飛沫感染
インフルエンザと同じように、くしゃみや咳、つばなどに含まれたウイルスを、他者が口や鼻から吸い込んで感染します。

・接触感染
感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りの物に触れるとウイルスが付きます。他者がその物を触って、ウイルスが付いた手で口や鼻を触っても感染します。

環境表面にはどのくらいウイルスは生きているのですか?
はっきりとは分かっていませんが、同じコロナウイルスでは数時間~数日は生きているため、新型コロナウイルスも同程度と推測できます。ただし、生存期間は表面の性状や温度や湿度によってかなり違ってきます。環境表面は消毒効果のあるウエットティッシュなどできれいにして、掃除が終わったら自分の手も石鹸・流水での手洗いやアルコール擦式消毒できれいにしましょう*6

予防

  • 石けんによる手洗いや、アルコール消毒液などによる手指衛生をしましょう。ウイルスのついた手で目・鼻・口を触るのは避けましょう。
  • 咳やくしゃみの飛沫から他人に感染させないために「咳エチケット」を実践しましょう。個人が咳・くしゃみをする際に、マスクやティッシュ・ハンカチ、袖を使って、口や鼻をおさえることです。特に電車や職場、学校など人が集まるところで実践することが重要です。
  • 咳やくしゃみの飛沫は1-2mの距離をあけることで防げます。
  • マスクの表面は汚染されている可能性があるので、耳にかける紐をもって外します。
  • 特に基礎疾患のある方は、不要不急の外出で人混みに入ることは避けましょう。
  • <感染症学会からの一般市民への注意事項*5 抜粋>
  • 自分自身の健康管理を行ってください。体調が優れないときは朝・夕の体温測定を行いましょう。
  • 人が多く集まる室内での集会等の参加は必要なものに限りましょう。
  • 公共交通機関において、つり革、手すりなどの他人が触れる場所に触れた後は、鼻、口、目などを触らないようにしましょう。不特定多数の方の触れるものに接触した後の手指衛生が重要になります
  • 会社、学校、自宅に着いてから手洗いをしっかり行いましょう。
  • 時差通勤によりラッシュアワーを避けましょう。
  • 東京オリンピック・パラリンピックに向けて準備してきたテレワークによる自宅勤務も活用しましょう。
  • 37.5℃以上の発熱、咳、倦怠感がある場合には、出来るだけ会社、学校は休み、自宅での安静・静養を行いましょう。
  • 37.5℃以上の発熱、咳、倦怠感がある場合に、人と接触する場合は、咳エチケット(マスク着用)を行い、手で鼻、口を触った場合は、手洗いを行いましょう。

まとめ

  • COVID-19は潜伏期間が長く、軽症者も多いこと、また無症状の人からも感染する可能性があるため、封じ込めは困難と思われます。
  • 日本は感染流行期に入り、患者の増加を抑制し流行のピークを下げる方策を行っています。。
  • うつらない、うつさないために、基本的な手指衛生と咳エチケットを行いましょう。
  • いつもと同じ軽い風邪症状であれば、自宅安静が大切です。
  • 風邪症状が長引いて高熱が続き、息苦しい、咳がひどいなど、いつもの風邪とは違うと感じたら、医療機関を受診するようにしましょう。

電話相談

帰国者・接触者相談センター

〇相談窓口(土・日休日も相談を受け付けています)
(1)昼間(8:30~17:15)
さいたま市保健所 疾病予防対策課
TEL:048-840-2220
(2)夜間(17:15~8:30)
新型コロナウイルス感染症県民サポートセンター
TEL:0570-783-770
〇帰国者・接触者相談センターに御相談いただく目安

以下の(1)(2)いずれかに該当する方

(1)風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続いている方
(2)強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある方
※以下のような方は重症化しやすいため、この状態が2日程度続く場合に御相談ください。
・高齢者
・糖尿病、心不全、呼吸器疾患(COPD等)の基礎疾患がある方や透析を受けている方
・免疫抑制剤や抗がん剤等を用いている方
新型コロナウイルス感染症県民サポートセンター(3月1日9:00~開設)
県民サポートセンター(24時間体制)
TEL:0570-783-770
厚生労働省の電話相談窓口(受付時間:9時~21時)

TEL:0120-565653(フリーダイヤル)
参考文献
  • *1 NEJM. Jan.29, 2020 DOI: 10.1056/NEJMoa2001316
  • *2 JAMA. Feb.7, 2020 doi:10.1001/jama.2020.1585
  • *3 China CDC Weekly 2020, 2(8): 113-122
  • *4 Lancet. February 25, 2020
  • *5 日本感染症学会 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)―水際対策から感染蔓延期に向けて―(2020年2月21日)
  • *6 WHO.Q&A on coronaviruses (COVID-19) 23 February 2020
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